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デザインのプロセス

デザインのプロセス

デザイン?

「デザイン」という言葉を聞いた時、具体的にどのようなプロセスを経て形になり世の中にでるのか、イメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、その工程について少しだけお話しさせていただこうと思います。

テーマ

今回は実際に新たなデザインを制作し、出来上がるまでの過程を紹介していこうと思います。そのため、まずはデザインのテーマを設定していきます。普段はお客様から依頼のあった商品の情報をもとに、様々な視点でデザインを提案しています。ただ、今回は自由に制作できる絶好のチャンスです。そこで、自分が世の中に一番伝えたい、個人的な思いをテーマとしたいと思います。
趣味や好きなもの、日常を振り返り、一番伝えたいことを熟考しました。
結果、テーマは

「愛犬」

に決まりました。
知人の間では有名なくらい、私は犬好きです。いかに愛犬が好きかや、犬の可愛さを話題に出すことはよくありますが、それをデザインとして落とし込んだことはありません。そのため今回は、「愛犬」をテーマにデザインを制作していき、最終的には

「愛犬の可愛さ」を広めること

を目的とします。

デザインスタート

テーマが決まりました。
とは言え、すぐにデザインの制作には入れません。「愛犬の可愛さ」が伝わるデザインを目指し、まずは情報の整理から取り掛かります。そこで、本邦初公開となる我が家の愛犬のスペックをご紹介しましょう。

【スペック】
名前:まふもふ
犬種:マルチーズ
年齢:9歳
特徴:とにかくかわいい

基本情報を整理したことで重大なことに気づきました。現在9歳の我が家の愛犬は2026年の4月15日にめでたく10歳を迎えるということです。そこで、この記念すべき節目を祝うことも目的に追加します。本格的にデザインに入る前に、「目的」の再確認、また「サイズ規定」もあらかじめ決めておきます。

【目的】
・可愛さを伝える
・10周年記念を祝う

【サイズ】
ハガキサイズ(W100×H148mm)

サイズについては誕生日当日に親族間や会社で配りたいので渡しやすいハガキに設定しました。ハガキであれば遠方の知人には送ることもできます。メールやSNSの時代ですが、あえてデータではなく、実物を手に取ってもらうことでインパクトを残す狙いです。また多く配布することで「愛犬の可愛さ」を広める目的も達成できます。
以上をふまえ、

「愛犬の可愛さが伝わる10周年記念ポストカード」

のデザインを制作することに決定です。
次にこれらの基本設定をもとに、デザインに反映させるべき要素を精査していきます。 多角的な視点を持つために、まずはマインドマップを作成します。愛犬から連想されるキーワードを、数珠つなぎに書き出していきます。
以下のように出来上がりました。

マインドマップ
多角的に見るためといいつつ、偏った図が出来上がってしまいました。やはり「かわいい」という感情が大きく、そこから派生するキーワードが非常に多いようです。この中からデザインの核となるキーワードを抜き出して、構想を練っていきます。抜き出したものは以下の通りです。
選んだキーワード
○かわいい(KAWAII)・カラフル・パステル・リボン・ハート・丸い・やわらかい・愛・感謝

そして、デザインにおいて最も重要な要素は、やはり愛犬のビジュアルです。 これについては、写真をメインに据える構成にすることで即時解決です。皆様にもぜひ見ていただきたいので、構想の段階から「大きく載せること」は確定していました。 今回用意したメインの写真がこちらです。

デザインのメインになるかわいい愛犬画像
かわいいですね!

写真も出揃ったところで、今までまとめた情報をもとにいよいよデザインを
制作します。

デザインの完成

「愛犬の可愛さが伝わる10周年記念ポストカード」の完成です。

会見の可愛さが伝わる10周年記念ポストカード
いかがでしょうか?
ここまでの工程を詳しく説明してきましたが、デザインの実作業の過程については、今回はあえて語りません。一から順を追って解説するよりも、先ほど整理した基本設定やキーワードを振り返りながら、なぜこのデザインになったのか答え合わせをするように見ていただくと完成品をよりお楽しみいただけると思うからです。

デザインを作成してみて

今回はデザインのプロセスをわかりやすく解説するため、親しみやすく、かつ私自身が一番伝えたいテーマとして「愛犬」を選びました。しかし、いざ主観的な感情をデザインに落とし込んでみると、その表現の難しさを痛感しました。伝わりやすい表現と、自分が抱いているイメージに誤差がある事も再認識しました。デザインの難しさであり、醍醐味でもあると改めて感じています。

最後に

少しネタ明かしをすると、実は今回の企画は「デザインの力によって、言葉だけでなく視覚的にも相手を巻き込み、『他人の愛犬の話』をいつもより少しでも面白く感じてもらえるのではないか?」という仮説からスタートしたものでした。
他人の愛犬の話はいかがでしたでしょうか?すこしでも楽しく読んでいただけていたら成功です。

チーフデザイナー M.I

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